医局員募集
- 毎年、何人くらい入局しますか?
年によりムラがあります。2018年から2022年の5年間では21人が入局しています。平均では約4人となります。
- 定員はありますか?
シーリングの関係で、6人まで可能です。
- 医局員の出身大学は主にどこですか?
バラバラです。信州大学が一番多くはありますが最近ですと、福井大学・岩手医科大学・昭和医科大学・埼玉医科大学・富山大学・東京女子医科大学・金沢医科大学・金沢大学・島根大学・日本大学・帝京大学など多彩です。
- 女性の入局者はいますか?
2018年から2022年までに5年間では4人が入局しています。子育て中のかたも居ます。
- 研修は大学で行うのですが、それとも関連病院ですか?
両方です。大学から研修を開始する場合が多いのですが、様々なパターンがあります。奨学金制度の事情で、研修病院が限定される場合があります。
- 大学での身分はどうなりますか?
いわゆる医員となりますが、現在(2023年)、働き方改革に則って対応が変更されるようです。内容は後日更新します。
- 関連病院の研修体制はどうなっていますか?
病院により体制が異なります。各病院には個性があるので、多くの病院で研修を積むことが望ましいと考えています。いわゆるローテーターが研修可能な病院として、長野市民病院、長野赤十字病院、南長野医療センター、松城総合病院、北信総合病院、安曇野赤十字病院、長野県立こども病院、佐久医療センター、上田医療センター、諏訪赤十字病院、伊那中央病院、飯田市立病院、山梨県立中央病院が挙げられます。
- 研修のプログラムはありますか?
あります。泌尿器科専門医を取得するために作られています。ホームページで公開されています。
- 研修終了後はどうなるのでしょうか?
後期研修終了後は専門医を取得することになります。以後も、関連施設をローテートして研鑽を重ねる場合が多いのですが、大学病院に戻って研究・臨床・教育に携わることも可能です。大学院入学や留学を検討してもよいでしょう。
- 泌尿器科で開業することは難しいのでしょうか?
泌尿器科という科の特性上、開業は難しくありません。オフィス・ウロロジーという言葉があるくらいですから、クリニックでやれる仕事の位置付けは小さくありません。
- 関連病院の医長を目指しているのですが、可能でしょうか?
可能です。関連病院は多数あり、ニーズは多用です。どの病院のスタッフになるかは、複雑な事情により決まります。
- 研究をしたい場合はどうなるのでしょうか?
大学院に入学して基礎研究を行うことが多いようです。大学院と関係なく臨床研究をマネジメントすることも可能です。関連病院では後ろ向きの検討が多いようですが、前向き検討も可能です。研究に興味があれば、統括医長以上に、お気軽にご相談ください。
- 研究のためには大学院に進学しなくてはならないのでしょうか?
必須ではありませんが、大学院をおすすめします。せっかく研究するなら、学歴・学位があったほうが良いと思います。大学院を卒業すれば、最終学歴は大学院となります。研究を収めれば、医学博士を名乗ることができます。
- どのキャリアパスを取るかはどのようにして決まるのでしょうか?
難しい質問ですが、教授・統括医長らと相談して決まります。当教室は話し合いを重視していますので、様々な事情に歩み寄りながら良いキャリアパス作成に励みたいと思っています。
- キャリアパス(進路)としてどのようなものがあるか、まとめて下さいますか?
まとめることが難しいほど路が多用なのがウロロジーです。単純に、後期研修・大学院・助教・講師・・・、という道もありますが、専門性を考慮するとさらに複雑です。腫瘍、排尿機能、性機能、骨盤臓器脱、感染症、小児、腎移植、小線源治療、超音波検査、漢方薬、など、挙げればきりがないほどです。それぞれの専門を磨き、多用な泌尿器科医師が居る医局を目指しています。
- ロボット支援手術を習得したいのですが?
県内には7施設でロボット手術が可能になっています。関連病院である山梨県立中央病院を入れると8施設です。各病院をローテートする過程でロボット手術に携わるチャンスがあります。状況・病院によりますが、後期研修の3年目から前立腺全摘の術者を行っている場合があります。個人の技量や研修状況により前後します。
- 腹腔鏡手術の資格試験があると聞きましたが、それが取得できる環境ですか?
もちろんです。研修病院の多くで腹腔鏡手術を行うチャンスがあります。まずはスコピストを行い、手術の流れを理解しながら、術者に移行します。後期研修の1年目の最後の方に、腎臓か副腎の手術をすることが多いようです。
- 研究には余り興味がないのですが、それでもよいのでしょうか?
大丈夫です。皆が研究をするというのは、非現実的ですので。向いている向いていないもありますから、強要はしません。
- 大学院に進学しないでは研究できないのでしょうか?
そんなことはありませんが、せっかくなら大学院に入ったほうがいいとは思います。明文化可能なキャリア(学歴・学位)に繋がりますから。研究内容にもよります。研究の相談はよろこんで致します。
- 研究をしたい場合はどうなるのでしょうか?
後期研修のうちから臨床研究の取りまとめを行うものもいます。後期研修の3年目大学院に入学する場合もあります。研究開始のパターンや携わり方は様々です。研究はウェルカムです。ぜひ、相談しながら、よい方法を見つけましょう。
- 大学に入局しなくても一般病院で研修して専門医になれます。入局するメリットは何でしょうか?
友達・仲間が沢山できることです。この業界に限りませんが、人と人との繋がりは、仕事も人生も豊かにします。孤立することはお勧めしかねます。
- 最後に、信大泌尿器科の医局の良いところを端的に教えてください
自由なところだと思います。医局のスローガンも「手術・ウロダイナミックス・自由」ですし、実際自由です。もちろん、完全な自由な世界はありませんが、そのように感じます。入局背景も専門も将来設計も自由な印象です。あまりに自由というか多用というか、いろいろなので、上記の質問にも答えにくいことがありました。多様性を求められる現代では、重要な素地があるのかと思っています。それが居心地がよいと思える人間には、かなり良い環境です。この質問には色々な答えがありそうですので、ぜひ「医局員のこえ」も参照にしてください。
- 産休・育休取得は可能でしょうか?
可能です。関連施設では、育休を取得する男性泌尿器科医師もおります。少子化問題にはできるだけ貢献・協力したいと考えております。ですが、各病院の事情や体制が影響することですので、具体的なことや確定的なことは言えません。この点も、相談を重ねたいと思います。休職する場合も、復職の相談に乗ります。(こういったサポート体制があるのも、大学に入局する意義があるのではないかと思います。)